株式会社ブリヂストンは、乗用車用スタッドレスタイヤの新たなフラッグシップモデル「BLIZZAK WZ-1(ブリザック ダブリュズィーワン)」を発表しました。従来品の「BLIZZAK VRX3」を上回る氷上性能と、多様な冬道での走行性能を追求した新世代のタイヤとして、2025年9月1日より順次発売されます。
「BLIZZAK WZ-1」は、ブリヂストンのタイヤ設計基盤技術「ENLITEN(エンライトン)」を乗用車用スタッドレスタイヤとして初めて採用。これにより、氷上性能、雪上性能、ドライ・ウェット性能といった、冬道で求められる様々な性能を高い次元で両立させています。
氷上性能の大幅な向上: 最大の特長は、その卓越した氷上性能です。新開発の「Wコンタクト発泡ゴム」と「L字タンクサイプ」を組み合わせた新トレッドパタンにより、氷上の水膜を効果的に除去。これにより、従来品である「BLIZZAK VRX3」と比較して、氷上でのブレーキ性能が11%向上、旋回性能(ラップタイム)も4%短縮したと発表されています。
進化した技術:
Wコンタクト発泡ゴム: 業界で初めて「親水性向上ポリマー」を配合。ゴムが持つ吸水効果に加え、残った水の分子を引き寄せてグリップ力に変換する新技術です。
L字タンクサイプ: トレッド面にL字型のサイプ(細かい溝)を配置することで、氷上の水膜を効率的に排出し、タイヤの接地性を高めます。
WZ Motionライン: ドライ路面などでの安定した走行に貢献する技術も採用されています。
発表会では、レーシングドライバーの佐藤琢磨氏が登壇。「まるで夏タイヤのようなしっかりとした手応えと安心感がある」と、その氷上でのコントロール性の高さを絶賛しました。また、雪国出身の原田雅彦氏、藤本美貴さんからも、冬道での安心感に対する期待の声が寄せられています。
発売サイズは13インチ(145/80R13)から22インチ(255/45R22)までの119サイズと幅広く、軽自動車から大型のSUVまで対応します。メーカー希望小売価格は1本あたり13,970円から148,500円(消費税込)に設定されています。
「BLIZZAK WZ-1」は、ブリヂストンが長年培ってきた技術を結集し、「断トツ」の氷上性能を謳う新次元のスタッドレスタイヤとして、冬のドライブに更なる安全と安心を提供することが期待されます。