自分でできるメンテナンスとプロにお願いすべきメンテナンス

メンテナンス
2025.10.03
自分でできるメンテナンスとプロにお願いすべきメンテナンス

クルマのメンテナンスは日々の安全運転のためにとても大切ですよね。

実は、自分ではどこをどうチェックすれば分からない!とお困りの方でも簡単にできるメンテナンスがあるのです。

そこで自分でできるメンテナンスと、プロに頼んだほうがいいメンテナンスをご紹介します!

 

自分でできるメンテナンス

チェック時にはハンドライトや軍手などを用意しておくと、より安全に点検できますよ。

 

1.タイヤのチェック

タイヤにはスリップサインという一部だけ盛り上がっている箇所があります。

タイヤの摩耗をチェックするために作られている部分で、タイヤの溝の底から1.6mm盛り上がっています。

使い込まれてタイヤがすり減っていると、スリップサインが盛り上がってきて溝が途切れて見えるようになります。

この状態のタイヤはスリップしやすくなっていて、とても危険な状態です。

〇 タイヤの溝の深さ

〇 空気圧

〇 ゴムの劣化状態

この3つはパンクやタイヤバーストなどのトラブルを引き起こす要因なので、必ずチェックしておきましょう。

タイヤにひび割れがないか、空気圧が低すぎないか、使用年数が4~5年を超えていないか、確認しておくと安心ですよ!


2.ワイパーのチェック・交換

拭き取る能力が落ちているようであれば、交換をおすすめします。

ワイパーのゴム部分の劣化状態もチェックしましょう。

ゴムの状態が悪いと破れたり、キィーキィーと不快な音を立てることがあります。

このような状態も交換の目安になりますのでワイパーの拭き取り能力とゴムの状態をチェックしてみてください。


3.ヘッドライトのチェック・交換

実際にヘッドライトを点灯させてみましょう。

左右で色が違うときは、どちらかの電球が切れかけの状態なので電球の交換のタイミングです。

完全にライトがつかないときは電球が切れている可能性が高く、夜間の走行が危険な環境になってしまいますので電球の交換を行ってください。

電球の交換時には以下の3つにご注意ください!

〇 消灯直後はバルブが熱くなっている

〇 ヘッドライトのフタを締めるときは水が入らないように

〇 バルブ部分はあまり触らないように


4.ウォッシャー液を補充する

ウォッシャー液とは、フロントガラスの汚れを落とすために使う液体のことです。

使うと減っていきますが、自動で補充されないので定期的に補充しましょう。

タンクはエンジンルーム内にあることが多いです。

カー用品店などでウォッシャー液を購入し、タンクに補充しましょう。


5.エアコンフィルターの交換

汚れがたまりやすいエアコンフィルターも交換することができます。

グローボックスの奥に取り付けられていることが多く、グローボックスを外して目視で汚れをチェックしましょう。

汚れていた場合は交換のタイミングです。

1年ごとの交換がよくある目安ですが、使用頻度によっては汚れがあまりついていない場合もあります。

交換したほうがいいかな?と思うぐらいの汚れがあれば、交換するようにしましょう。


6.エンジンオイルのチェック

交換目安は走行距離が3,000~5,000kmが一般的です。

エンジンルーム内にある「オイルレベルゲージ」というオレンジ色の丸い取っ手がついた棒をチェックします。

上限と下限のしるしの間にオイルがついていれば、適切な量のオイルが入っています。

汚れているとオイルが真っ黒になるので、色もしっかり見ておきましょう。


7.ファンベルトのチェック

ファンベルトはエンジンルームにあるエンジンの回転力を補機に伝達する重要な部品です。

ベルトにひび割れがないか、確認してみましょう。

ゴムが劣化していると、エンジンルームからキュルキュル音がするので、そのような音が聞こえた場合は交換をおすすめします。


8.バッテリーのチェック

年式の古いクルマやあまり使用していないクルマのバッテリーは劣化して、エンジンがかからなくなっていることもあります。

バッテリーの以下の3つを見てみましょう。

〇 バッテリー液の量

〇 製造年月日

〇 電圧

バッテリー側面にある“UPPER”“LOWER”という線の範囲内に水が入っていれば適切な状態です。

少なければ足しましょう。

メンテナンスフリーバッテリーであれば、バッテリー液の量を確認しなくても大丈夫です。

製造年月日は3年以上経過しているのであれば、交換を早めに行いましょう。

電圧については専用のチェッカーが必要になります。

チェッカーを自腹で購入するほか、整備工場やガソリンスタンドでチェックしてもらうこともできますよ!

 

プロに頼んだほうがいいメンテナンス

クルマのメンテナンスは専用の機械が必要だったり、どの部分が故障しているのか自力では判断が難しいものが多いです。

自分じゃできない!と思ったら整備工場にお願いしましょう。


1.エンジンオイル

工賃とエンジンオイル代が基本的な費用になります。

オイルフィルターを交換した場合はプラスの工賃がかかります。

エンジンオイルの交換はおおよそ500~2,000円、オイルフィルター交換はさらに500~2,000円かかります。

エンジンオイルは1Lあたり1,000~2,000円あたりが相場になっています。

交換するオイルの量は軽自動車は3L前後、普通自動車は4L前後がほとんどですが、クルマによっては10Lなこともあります。

車種によってオイル量が異なるため、一回分の交換の値段は車種によって変わります。


2.バッテリー交換

工賃はおおよそ1,000~2,000円ですが、バッテリー代が別途かかります。

軽自動車では1万円前後、ハイブリッドバッテリーは4~5万円ほどかかります。

購入店舗やメーカーによって大きな価格幅がありますので、愛車のバッテリーのメーカーなどを調べておくとよいでしょう。


3.ブレーキパッド交換

ブレーキパッドは一つ3,000~5,000円ほど工賃がかかりますが、左右とも一緒に交換することが多く、工賃だけでも1万円前後かかる可能性が高いです。

さらにブレーキパッドの部品代が別途にかかり、格安品から純正品までさまざまな種類があるため、価格の幅は3,000~7,000円ほどあります。


4.タイヤ交換

工賃は1輪2,000~4,000円ほどなので、4輪すべて交換すれば8,000~16,000円ほどかかり、加えてタイヤ代もかかります。

タイヤを4輪分交換する場合は、別途で軽自動車で15,000~20,000円、普通車で40,000~60,000円ほどかかります。

 

信頼できる整備工場は?

安心してクルマを任せられる工場かどうか、実際に任せてみないと分からないことがあります。

この整備工場は信頼できるのかな?と心配な時の、信頼できる工場だと判断できる要点をご紹介します。

〇 整備後の説明をしっかりと行ってくれる

〇 故障した場合のリスクを伝えてくれるかどうか

〇 なぜこの整備が必要か説明してくれる

〇 交換した部品を見せてくれる

〇 難しい故障だった時、リスクをしっかり説明してくれる

〇 専門用語を頻発していない(説明が分かりやすい)

クルマにあまり詳しくなく、説明されても正誤が分からない時、素人でもわかりやすい説明をしてくれない場合はちょっと怪しい業者かもしれません。

良い業者は分かりやすく整備の説明をして、お客様に整備の必要性を理解してもらおうとしっかりと教えてくれます。

信頼できる整備工場かどうかは、納得できる説明をしてくれるかどうかがポイントです。


クルマのメンテナンスは自分でできるものから、整備工場に頼んだほうがよいものまでさまざまです。

日々のチェックをかかさず、異常がないかどうか確認して、交換するべきタイミングを見逃さないようにしましょう。

 

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