【新車発売】トヨタの本格的スポーツカー“GRヤリス”の進化した性能とは

車両情報
2025.07.20
【新車発売】トヨタの本格的スポーツカー“GRヤリス”の進化した性能とは

5月6日に、トヨタ自動車株式会社からGRヤリスが発売されました。

GRヤリスは「モータースポーツ車両の市販化」という発想から生み出された本格スポーツカーです。

WRC参戦のためにプロドライバーとともに開発されました。

そのため「走る楽しさ」を追求したドライバーファーストな機能が充実!

ただの速い車ではない、モータースポーツの魂が宿るコンパクトカーのGRヤリスを徹底解剖します!


パワフルな走りを叶えるGR-DAT

GRヤリス

発売前に発表されていたGR-DAT(GAZOO Racing Direct Automatic Transmission)の性能がさらに改良を重ねてパワフルに進化。

スポーツカーの要には、1.6L 3気筒ターボダイナミックフォースエンジンを搭載しています。

競技シーンで実際に使用されているエンジンを分析し、性能を最大に発揮できるボア×ストロークを採用しています。

ピストンが壊れるまで負荷を加えてエンジンの限界を解析し対策することでパワー向上を実現したエンジンです。

しかし、エンジンの高出力化やGR-DATの導入にあたり、冷却性能の向上も求められました。

そこで多段化されたオイルクーラーによって冷却性能を向上しました。

従来のラジエーターに加え、サブラジエーターを追加することでエンジン冷却性能が向上し、高負荷耐久や連続走行を可能にしています。

エアインテークダクトの排水開口部の形状を最適化し、より外気を取り込みやすく、吸気温度の低減化にも成功しています。

そして、インタークーラーという空気を冷やす機能にタンクから水を吹きかけて冷却する機能「インタークーラースプレー」は、インストルメントパネル部分にある”I/C WATER SPRAY”スイッチを押すとラゲージ内にあるタンクからインタークーラーに水が吹きかけられエンジンの吸気温度を下げられるようになっています。

この機能により、外気温が高くなる酷暑でもエンジンの高出力維持を可能にしています。

 

トルク配分を切り替えられる3つのモードを搭載

「NORMAL」「GRAVEL」「TRACK」の3つのモードでトルク配分を選べる仕様も実装されています。

  • NORMALモード 前輪よりの駆動力配分により、旋回性能と安定性のバランスを両立したモード
  • GRAVELモード 加速時の重心移動を考慮した駆動力配分により、トラクション性能を最大に発揮できるモード
  • TRACKモード ドライバーの操作と車両状態に応じて、前輪よりから後輪よりまで連続的に可変させるモード

 

プロドライバーの意見を取り入れた設計

手動パーキングブレーキはドライバーが操作しやすい位置に移動され、フットレストの面積は大きく拡大されたため、踏み込み時の操作感が向上しています。

”iMT”スイッチを押すことで6速のミッションに変更でき、スムーズな変速動作をアシストします。

6速MTと8速ATが選べるのですが、オートマはミッションと同じ操作感覚で扱えるようドライビングの操作感が追求されています。

フロントフードや左右・バックドアにはアルミ素材を、ルーフにはプラスチックに炭素繊維(カーボンファイバー)を強化材として加えたCFRP素材を使用することで、軽量化低重心化に成功。

ナビや安全機能のお知らせなどを表示できるセンターディスプレイは、ドライバーが見やすいように運転席側に向けられて設置されています。

また、走り方の好みに合わせたドライブモードも選択でき、モードは「ECO」「NORMAL」「SPORT」の3つがあります。

スポーツカーならではの加速を楽しみたい時も、穏やかな走りで景色を楽しみたい時も、その時の気分や走行環境に合わせてテイストを変えられるようになっています。

RZ”High performance”とRZにはさらにCUSTOMモードがあり、それぞれの好みに合わせられるほか、モータースポーツの特性に合わせた電動パワーステアリング、パワートレーン、エアコンの設定ができます。

 

スポーツカーだからこその安全性能

2種類のセンサーで前方の物体や人物を認識し、ドライバーの安全な走行をサポートするToyota Safety Senceも搭載されています。

衝突の可能性があった時、ブレーキを踏めた時はプリクラッシュブレーキアシストが作動し、踏めなかった時はプリクラッシュブレーキが作動し、衝突回避・被害軽減のサポートをしてくれます。

プリクラッシュブレーキは衝突の可能性があるシーンにおいて歩行者や自転車に対し、車が約5~80km/hの速度域だった場合に作動し、車やバイクには約5km/h以上の速度があると作動するようになっています。

単眼カメラが道路標識を認識し、「最高速度」「車両進入禁止」「赤信号」などの信号や道路標識に車が従っていないと判断した場合、点滅やブザーなどでドライバーに伝えてくれます。

そのほか、信号が青に変わっていたことに気づかなかった時にブザーで教えてくれたり、バック駐車のシーンでディスプレイに後方の視界を表示できたり、先行車を認識して、適切な車間距離を保ちながら追従走行をサポートしてくれます。

 

GRヤリスはドライビングを最大に楽しめる機能のほかドライバーファーストの工夫が施され、安全性能もしっかり搭載されています。

トヨタの本気と情熱が込められた“走る楽しさ”を思い出させてくれるスポーツカー。

本格的なドライビングに興味がある方は、試乗からぜひお試しください。

参考HP:トヨタ GRヤリス | トヨタ自動車WEBサイト

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