みなさんはタイヤバーストについて、正しく理解していますか?
今回はタイヤバーストの起こる原因とその対処法について、ご紹介・解説していきます。
走行中に突然タイヤが破裂し、空気が抜けてしまう現象を「タイヤバースト」と言います。
さまざまな要因によって空気が抜けるほどの穴ができてしまい、ゆっくりと空気が抜けていく「パンク」とは違い、「バースト」は爆発的にタイヤが壊れ、一瞬で破裂する現象を指します。
その衝撃が強いと車体にも影響が起こり、修理費用がタイヤだけでは済まないことも。
なかなか日常では見られないトラブルと思われがちな「タイヤバースト」ですが、その原因は日常的な要因が重なれば誰にでも起こりうる危険な現象です。
タイヤバーストが起こる原因はさまざまですが、最も多い要因としてはタイヤの空気圧の低下です。
特に高速道路などで長時間走行しているときに起こりやすく、夏場には起こりやすいと言われています。
夏場のアスファルトの表面温度はなんと60~70℃以上!
タイヤの内部温度が上昇し、空気圧が高くなり、耐えきれずに破裂することがあります。
また、暑さによってゴムがやわらかくなっていることも要因の一つです。
最も多い原因は、空気圧が適正でないことです。
空気圧が低い状態で走行すると、タイヤが波打つ「スタンディングウェーブ現象」が起こりやすくなります。
タイヤの内部構造に傷が入り、破裂してしまう危険性が高まります。
一方、空気圧が高すぎるとわずかな段差や鋭利なものを踏んだだけでタイヤが破裂しやすくなります。
特に夏場は高気温によって空気が膨張し、いつの間にか空気圧が高まっていることがあります。
さらに帰省や休暇などで長距離を走行する状況が重なり、夏場のタイヤバーストは起こりやすくなっています。
出発前にタイヤの空気圧をチェックして、事故の予防を行いましょう。
経年劣化によりゴムが硬化するとヒビ割れが生じやすくなり、その亀裂が内部まで進行してしまうとタイヤバーストしやすい状況になってしまいます。
また、摩擦によってすり減ったタイヤも強度が低下しているためバーストの危険性が高まります。
紫外線やアスファルトの熱、タイヤワックスなどの薬品によってもヒビ割れは起こりやすいので、なるべくタイヤを直射日光に晒さないようにしたり、ワックスをしっかりと拭き取って保管方法に気をつけましょう。
車両に最大積載量以上の荷物を積んだ状態は、タイヤに大きな負担がかかり続けるため、破裂のリスクが高まります。
タイヤに大きな負荷がかかった状態で走行すると摩擦熱が増えて、内部の温度が上昇して空気圧が高まり、バーストしやすくなります。
可能な積載量以上の荷物を積まないように調整してバーストへの予防を行いましょう。
適正な空気圧を保ち、タイヤに傷がついていないか定期的にチェックをしましょう。
タイヤの溝が浅くなっているな、と感じたら早めにタイヤ交換を行い、縁石や段差などのタイヤに負荷がかかりやすい地形をなるべく避けて走行しましょう。
もしスタンディングウェーブ現象が起きていると気づいた時は、クルマを安全な場所に停め、タイヤの点検を行いましょう。
タイヤバーストが起きてしまったときは、ゆっくりと減速して路肩に寄せ、追突事故にならないようなるべくほかのクルマの邪魔にならないようにしましょう。
安全な場所に移動ができたら、ロードサービスに連絡するか、スペアタイヤに交換しましょう。
スペアタイヤに交換した場合は、その後整備を依頼してタイヤ交換に問題がないかチェックしてもらうとより安全です。
タイヤの状態は走行性能や運転の楽しさにも影響します。
タイヤバーストを起こさないためにも、日々のタイヤのチェックをかかさず行いましょう!
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