環境問題への意識の高まりやエコカー減税などの取り組みにより、サステナブルな技術を搭載した車が増えていいます。
環境に優しい効果があるアイドリングストップも、そうした情勢に伴い多くの車種に搭載されていました。
しかし、半導体不足やデメリットの認知の広まりによって廃止傾向にあります。
なぜ廃止の流れになったのか、アイドリングストップの効果と廃止の理由を解説していきます。

信号待ちや駐車時などの一時的な停車のシーンで自動的にエンジンを停止させ、発進時には再始動するシステムです。
運転手への操作負担をかけずにCO2削減や燃料の節約、停車中の騒音軽減などの効果をもたらし、カタログ燃費も向上するため、様々なメーカーで採用されるようになりました。
燃料の節約と排出ガスの削減ができるため、環境に優しい点が最大のメリットです。
さらに燃費の向上もあげられます。
エンジンを止めている間が長ければ長いほど燃費が向上し、カタログ燃費も向上するため多くのメーカーが採用していました。
デメリットは、バッテリーへの大きな負担です。
アイドリングストップは停車時にエンジンを停止、走行開始時に再始動を繰り返す機能です。
この仕様がバッテリーの寿命を縮め、バッテリーの交換が通常車よりも頻繁になった例が頻発しました。
アイドリングストップ専用バッテリーは大体10,000~25,000円程度かかり、交換費用も安くはありません。
維持費のコストも高く、せっかく燃費が良くてもコストはかかってしまうケースが多くありました。

近年ではアイドリングストップ搭載のクルマが減少傾向にあります。
自動車技術の進歩によってエンジンの効率化や車体の軽量化など、車両の性能が向上し、アイドリングストップ機能を搭載しなくても高い燃費性能を実現できるようになりました。
さらに、エンジンと電動モーターの2つの動力で走行するハイブリッド車(HEV)や、バッテリーに蓄電された電気を使って動く電気自動車(EV)にはアイドリング状態がなく、アイドリングストップ機能の必要性がなくなったことも理由の一つにあるようです。
前述した通り、アイドリングストップのための専用バッテリーは比較的高価であるにも関わらず、機能非搭載のバッテリーよりも寿命が短い傾向にあります。
ディーラーに交換を依頼した場合は工賃込みでだいたい30,000~60,000円ほどかかり、カー用品店では工賃込みで15,000円ほどかかります。
また、ネット通販などでバッテリーを購入し、自分で交換することも可能ではあります。
費用を抑えられますが、取り付けの知識や体力が必要になります。
バッテリーへの負荷が高いアイドリングストップ機能を廃止することでバッテリーの寿命が長くなるほか、タイミングベルトやクランクシャフトなどの部品の劣化軽減も期待できます。
アイドリングストップ機能には停車時にエアコンを停止し送風機能に切り替わる設定があるクルマもありました。
停車時間が長ければ長いほど外気が送り込まれて車内温度が変わってしまうデメリットがありましたが、廃止することで猛暑や極寒などの厳しい季節でも一定の車内温度で保たれるようになります。
アイドリングストップは環境に優しい技術として一時期多くの車に採用されましたが、バッテリー負荷や維持費の高さなどの課題が目立つようになりました。
さらに、車自体の燃費性能が向上し、ハイブリッド車やEVではそもそもアイドリングが発生しないことから、機能の必要性が薄れています。
こうした理由から、現在は廃止の流れが進んでおり、アイドリングストップ機能を装備しない車両が増えています。
車の技術は常に進化しているため、最新の仕組みやメリットを知ったうえで、自分に合った車を選ぶことが重要です。
この記事は、VAHANAが運営する記事です。https://vahana.jp/
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