事故車を見抜く!購入前に知っておくべきポイント

購入ガイド 豆知識
2025.09.08
事故車を見抜く!購入前に知っておくべきポイント

中古車の購入を検討している方にとって、最も注意すべきリスクの一つが「事故車」の存在です。事故車とは単に事故を起こした車ではなく、車の骨格部分であるフレームに損傷があり修復された車両を指します。こうした車両は安全性や耐久性に問題を抱える可能性があり、購入後にトラブルの原因となることも少なくありません。

 

しかし販売店で「事故歴なし」と表示されていても、外装部品の交換履歴までは分からないのが実情です。そこで本記事では、専門知識がなくても実践できる事故車の見分け方を詳しく解説します。フレームの状態確認からボルトのチェック方法まで、具体的なポイントを押さえることで安心して中古車選びができるようになります。

 

事故車とは何か?見分けるポイントを知ろう

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事故車という言葉を耳にすると、一般的には交通事故を起こした車を思い浮かべる方が多いです。しかし、実際の意味はもう少し複雑です。交通事故を起こしただけでは事故車とは呼びません。例えば、事故によってバンパーやドアを交換しただけの場合、通常、事故車とは見なされません。では、業界で用いられる事故車とはどのような車のことを意味しているのでしょうか。

事故車と呼ばれるのは、主に車の骨格部分であるフレームに修復を施した車です。フレームの修復が行われている場合、車の構造が大きく歪んでいる可能性が高く、安全性が損なわれていることがあります。販売店で「事故歴や修復歴はない」と言われても、フレームの修復が行われていないだけで、パーツの交換や修理は行っているケースも多いです。そのため、事故歴の有無だけで判断するのは危険です。事故車かどうか見極めるためには、骨格部分に注意を向ける必要があります。

 

事故車を見分けるための3つのチェックポイント

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中古車を購入する際、少しでも事故の経歴がある車、または隠れた事故車を購入してしまうリスクを避けたいものです。ここでは、購入を検討している車が事故車かどうかを、店頭でチェックできる3つの重要なポイントをご紹介します。これらのポイントをしっかりと押さえて、安心して中古車を選びましょう。

フレームをチェックする

フレームは、車の骨格とも言える重要な部分です。先述の通り、フレームを修復した車は「事故車」とみなされます。したがって、事故車を見分ける上で、フレームの状態を確認することは非常に重要です。主に、車の前後に衝撃を受けた場合にフレームが損傷することが多いため、ボンネットやトランクを開けて、内部の鉄製フレームを詳しく見てみましょう。

フレームのチェックでは、歪みや塗装の剥がれがないか注意深く観察してください。一見わかりにくいかもしれませんが、注意深く見ることで、修復の跡を見つけられる場合があります。少しでも違和感を感じたら、販売店に詳細な情報を求めることが大切です。

ボルトをチェックする

普段あまり気にしないボルトも、実は事故車を見抜くための重要な手がかりとなります。「ボルトをチェックする」と聞いて、意外に思われる方もいるかもしれません。しかし、ボルトの状態を見ることで、パーツの交換や修理の有無を知ることができるのです。特に注目すべきは、ボルトの塗装の状態です。

ボルトの塗装が剥がれていたり、ねじ山が削れていたりする場合、その周辺の部品が交換、または修理されている可能性が高いと考えられます。このような状態を発見したら、販売店に詳しい状況を確認してみましょう。ボルトの状態から、過去の修理歴や事故の状況を推測できる場合があります。

隙間をチェックする

車両の外観で最も分かりやすいチェックポイントが、各パネル間の隙間の状態です。自動車は工場で精密に組み立てられるため、各部品間の隙間は均一に設計されています。

 

確認すべき隙間は、ボンネットと車体の隙間、各ドアと車体の隙間、バンパーと車体の隙間、トランクと車体の隙間です。これらの隙間が不均一な場合、部品交換や修復作業が行われた可能性が高くなります。

 

具体的なチェック方法として、車両を正面や側面から眺めて隙間の均一性を確認します。指で隙間をなぞりながら、幅の変化を感じ取ります。左右対称の部位を比較して、明らかな違いがないか確認します。

 

隙間が極端に狭い箇所や広い箇所があれば要注意です。また隙間の幅が一定でなく、波打つような不規則性がある場合も修復歴を疑う材料となります。

 

照明の当たり方によっても隙間の見え方は変わるため、可能であれば屋外の自然光の下で確認することをお勧めします。室内の人工照明だけでは、微細な違いを見落とす可能性があります。

 

まとめ

事故車を見分けるためには、フレームの状態確認、ボルトの塗装や摩耗状況のチェック、各部品間の隙間の均一性確認という3つのポイントが重要です。これらの方法を活用することで、隠れた事故歴を持つ車両を避けることができます。ただし素人判断には限界があるため、疑問を感じた場合は専門家に相談することをお勧めします。

 

 

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