アウトドア仕様車にするための改造ポイント7つ
「愛車をアウトドア仕様にカスタムしたいけど、どこから手をつけたらいいの?」「改造で失敗しないポイントって何?」「車中泊もできるようにしたい!」そう思う方も多いかもしれません。
実は、アウトドア仕様車への改造は、適切なポイントを押さえて順序立てて進めれば、理想の仕上がりを実現することができるんです。
この記事では、アウトドア仕様車にするための重要な改造ポイント7つについて詳しく解説します。リフトアップから積載性向上、電装系の強化まで、実用性と安全性を両立させる改造方法をご紹介したいと思います。
【改造ポイント1】リフトアップ改造で走破性を向上させる
アウトドア仕様車改造の中でも、特に効果的で人気が高いのがリフトアップ改造です。車高を上げることで最低地上高を確保し、悪路での走破性を大幅に向上させることができます。
リフトアップには主にボディリフトとサスペンションリフトの2つの方法があります。ボディリフトは車体とフレームの間にスペーサーを挟む方法で、施工が比較的簡単です。サスペンションリフトはスプリングやショックアブソーバーを交換する方法で、大幅なリフトアップが可能になります。
リフトアップ量の決定は走行性能への影響を考慮して行う必要があります。2インチ程度なら日常使用への影響は最小限ですが、4インチ以上になると重心が高くなり、高速走行時の安定性に注意が必要です。
【改造ポイント2】タイヤ・ホイール交換で悪路走破性をアップ
路面との唯一の接点であるタイヤの性能は、車両全体の能力を大きく左右します。アウトドア仕様車ではオールテレーンタイヤが最も人気です。舗装路と未舗装路の両方で実用的な性能を発揮し、日常使用でも快適性を保ちながら週末のアウトドア活動では十分な悪路性能を発揮します。
より過酷な条件を想定する場合はマッドテレーンタイヤを選択します。深い泥濘地や岩場での性能を最優先に設計されているため、オールテレーンタイヤでは対応できない状況でも高い性能を発揮します。ただし、舗装路でのロードノイズが大きくなる傾向があります。
ホイール選択では強度、重量、デザインのバランスを考慮することが重要です。アウトドア仕様車では15インチから17インチ程度のホイールが人気で、これより大きなホイールはタイヤのサイドウォールが薄くなり、悪路での耐久性に不安があります。
【改造ポイント3】エクステリア保護パーツで車体を守る
アウトドアでの使用では車体が様々な障害物や悪条件にさらされます。アンダーガードの装着により、エンジンオイルパンやトランスミッションなどの重要部品を岩や段差からの衝撃から保護できます。
バンパーガードは前後からの衝撃から車体を保護し、ロックスライダーは車体側面の保護と乗降性の向上を両立させます。これらの保護パーツにより、安心して悪路走行を楽しむことができます。
材質選択では、アルミ合金製は軽量で耐食性に優れ、スチール製は強度が高く極限状況での信頼性に優れています。用途に応じて適切な材質を選択することが重要です。
【改造ポイント4】積載性向上のためのルーフキャリア・ルーフボックス装着
アウトドア活動では多くの荷物を運搬する必要があるため、ルーフキャリアシステムの活用が極めて効果的です。ベースキャリアと用途に応じたアタッチメントの組み合わせにより、効率的な荷物運搬が可能になります。
ルーフボックスは最も汎用性が高く、密閉された容器内に荷物を収納できるため雨濡れ防止と盗難防止の効果があります。ルーフラックは積載の自由度が高く、形状を問わず様々な荷物を積載できます。
積載時は車両のルーフ積載重量制限を必ず確認し、適切な固定方法で荷物を確実に固定することが安全運転の前提条件となります。
【改造ポイント5】電装系強化でアウトドアライフを快適に
現代のアウトドア活動では様々な電気機器を使用するため、電装系の強化により快適性と安全性を大幅に向上させることができます。
サブバッテリーシステムの構築により、エンジン始動に影響を与えることなく電力を使用できます。AGMバッテリーやリチウムイオンバッテリーを使用し、オルタネーター充電やソーラーパネルによる充電システムを組み合わせることで、長期間の電力確保が可能になります。
インバーターの追加により家庭用電化製品を車内で使用でき、LED作業灯の装着によりキャンプサイトでの作業効率が向上します。また、USB電源の追加により、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の充電も便利になります。
【改造ポイント6】内装カスタマイズで車中泊仕様に
車中泊の快適性向上のため、内装のカスタマイズが重要です。ベッドキットの導入により、完全にフラットな就寝面を実現できます。シート間の段差解消により、快適な睡眠環境を確保できます。
効率的な収納システムの構築により、限られた車内空間を最大限に活用できます。オーバーヘッドストレージやシート下収納、サイドパネル収納などを組み合わせて、多くの荷物を整理して収納できます。
防虫ネットにより窓を開けて換気しながら虫の侵入を防ぎ、プライバシーシェードにより外部からの視線を遮って安心して休息を取ることができます。
【改造ポイント7】安全装備の充実で安心のアウトドア活動
アウトドア活動では様々なリスクが存在するため、安全装備の充実が重要です。牽引フックとウインチの装着により、スタック時の自力回復能力を向上させることができます。
緊急時対応装備として、牽引ストラップ、回復ベルト、応急修理工具、救急箱などを準
しておくことで、様々なトラブルに対応できます。
通信機器とGPS装置は、携帯電話の電波が届かない場所での活動において生命線となる重要な装備です。衛星通信機器やGPS衛星メッセンジャーにより、緊急時の救助要請や位置情報の共有が可能になります。
改造時の重要なポイント
改造を成功させるためには、車検対応を常に意識することが重要です。構造等変更検査が必要な改造や、保安基準に適合しない改造は避ける必要があります。
信頼できるショップの選択も成功の鍵となります。アウトドア仕様車の改造実績が豊富で、アフターサービスが充実したショップを選ぶことで、高品質な施工と長期間の安心を得ることができます。
改造は一度にすべてを行う必要はありません。段階的な改造により、予算の分散と効果の確認を両立させることができます。安全性、実用性、快適性の順序で優先順位を決定し、計画的に実施することが重要です。
最終的に、アウトドア仕様車への改造は、安全で快適なアウトドアライフを実現するための投資です。適切な計画と実施により、理想のアウトドア仕様車を実現し、充実したアウトドア活動を楽しむことができるでしょう。
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